【旋盤屋社長の日常〜その1〜】

【旋盤屋社長の日常〜その1〜】

記念すべき第1回は発想力について。

普段から図面通りにカタチにすることを仕事にしてしまっていると折角モノが作れる機械も機会もあっても、どうしても発想力の使う場所が『どうやって図面通りの形にするのか』が作り手の中では大部分を占めることから、たとえちょっと時間があっても図面のないモノをカタチにしてみよう、カタチにしてみたいといった発想やアイデアは中々出てこなくなりがちなのが実情です。

そこで定期的に模倣から始めてみようと雑貨屋等で見つけてこれだったら出来そう、これが作れたら面白そうと自らの感性を信じて展示会出展時に作ってみたのがこちらの真鍮ツリーです。構造はいたってシンプル。真鍮の切り板を3mm刻みで長さを変え、それぞれの板の中心に穴をあけ続けること64枚穴に両端にネジを切ってあるシャフトを通し、上部は同じく真鍮材それっぽく球体を製作、下はそれなりの重さになったツリーを支えるためにそこそこ重量のある部品を製作してネジ締めしています。

元々木製雑貨で購入したモノを真似から作ったのですが構造的な部分を解消したりするために全く違う何かが出来上がった瞬間でもあります。今は塗装を施されクリスマスツリー仕様になっていますが、この写真を見るたびに、やっぱりこっちの方が何だか景気が良さそうで良かったかもと思ってしまいます。

真似から学ぶことって沢山ありますね。次はジェンガについて話す予定。拙い文章にお付き合い頂きありがとうございました。

 

 

 

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