シャフト部品加工の材質紹介【ステンレス鋼】

シャフト部品加工の材質紹介【ステンレス鋼】

金属シャフト加工のプロ集団、大塚鉄工所

株式会社大塚鉄工所は、神奈川県相模原市に本社を置く、金属切削加工(シャフト加工)や曲げ、溶接を中心に焼入や研磨、表面処理等で機械部品を製造しています。創業から70年以上。部品加工一筋で、特定の業種や業界に依存しない技術力と、同業他社との協調・連携により機械部品の総合請負が可能な態勢でお客様より長年のご支持を頂いております。

本記事では、弊社が得意としているシャフト系部品の製造時に用いる材質(素材)のなかでも、生活に身近な金属素材であるステンレスについて解説いたします。

弊社ではA5056、SUS303,304、C3604、S45Cの丸棒についてΦ80までのサイズを常に在庫しているため、工具さえあればごく短納期にも対応可能です。神奈川県におけるシャフト加工にお困りのお客様は是非お問い合わせくださいませ。

ステンレス鋼とは?

ステンレス鋼とは、鉄(Fe)を主成分として、クロム(Cr)、またはクロムとニッケル(Ni)を含有する特殊鋼(耐食性や耐熱性、硬度、強度、粘り強さ、耐磨耗性、加工しやすさなどの向上のため、鉄に様々な元素を添加した鉄鋼)です。

JIS規格(日本工業規格)では、クロムを10.5%以上含有する鉄鋼をステンレス鋼とよびます。英語ではstainless steelといい、その名のとおり錆びにくい(Stain:錆び、Less:ない)鉄として、シャフト等の機械部品からキッチンにいたるまで、生活には欠かせない金属となっています。

ステンレス鋼の用途

前述したとおりステンレス鋼は耐食性に優れているため、身近なところでは湿気にさらされるキッチンのシンクやフォークやスプーン、ナイフ、ボウルなどの食器に使われています。

また、鉄道車両にも使われており、アルミニウム合金製と並ぶ主流の素材となっています。鉄道車両の色を思い浮かべていただくと、ほとんどが銀色ではないでしょうか?現在東京を走る通勤電車のほとんどが銀色のステンレス製なのです。

ステンレスは鉄鋼よりも強度が高いうえに車体を軽くすることができ、さらに美しい銀色のため塗装が必要ない、というメリットがあります。そのほか、医療分野でもメスやピンセットなどの手術器具から松葉杖や薬さじ、検査機器などあらゆる場所にステンレス鋼が用いられています。

弊社でも医療機器部品の製造を行っており、円柱状のシャフト部品からパイプ部品まで、物によっては月産数十個程度の少量多品種でも承っております。

ステンレス鋼の種類

ステンレス鋼は様々な種類がありますが、金属組織の違いによってオーステナイト系、フェライト系、マルテンサイト系、オーステナイト・フェライト系に大別することができます。それぞれ耐食性、加工性、耐熱性などに特性があり、場面に応じて使用する素材を選択します。

オーステナイト系ステンレス鋼

オーステナイト系ステンレス鋼はステンレス鋼の中でも強靭性、延性、加工性、耐食性に優れる、最も一般的なステンレス鋼です。代表的なものにSUS304があります。弊社ではSUS303、SUS304の丸棒について常に在庫がございます。短納期での製造も対応可能でございます。ぜひお問い合わせください。

フェライト系ステンレス鋼

フェライト系ステンレス鋼は成形加工性や耐食性に優れており安価なため、厨房用品や自動車部品などによく利用されています。代表的なものはクロムを18%含むSUS430という素材です。

マルテンサイト系ステンレス鋼

マルテンサイト系ステンレス鋼は高い強度と耐摩耗性を特徴としています。これらの特性が要求される刃物やピンセット、医療用のメスなどに利用されるステンレス鋼です。SUS410やSUS4030が代表的な鋼種です。

オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼

オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼はオーステナイトとフェライトがほぼ1:1の割合になるようクロムとニッケルの含有量を調整したステンレス鋼です。オーステナイト系に比べ強度が高く耐食性、溶接性に優れており、化学プラント装置や製紙工場、船舶などに使用されています。

SUS303、SUS304

弊社で常に扱っているステンレス鋼であるSUS303、304について解説します。

SUS303

SUS303は18%のクロム(Cr)と8%のニッケル(Ni)を含むオーステナイト系のステンレス鋼です。耐食性が高く溶接性に優れています。磁性はなく、磁石にくっつくことはありません。シャフト系部品、ボルト、ナットなどの用途に利用されています。

SUS304

SUS304は大気中での耐食性や耐酸性に非常に優れているため、錆びが問題となる現場で用いられるステンレス鋼です。厨房やLNG(液化天然ガス)タンクなどに用いられます。

弊社ではA5056、SUS303,304、C3604、S45Cの丸棒についてΦ80までのサイズを常に在庫しているため、工具さえあればごく短納期にも対応可能です。神奈川県のシャフト加工にお困りのお客様は是非お問い合わせくださいませ。

SUS303を用いた部品の例

弊社で試作したSUS303を用いた部品です。こうした複雑な形状の部品製造も可能でございます。シャフト系部品はお任せくださいませ。

φ45 SUS303使用
SUS303使用
φ45 SUS303使用
SUS303使用
φ65 SUS303使用 全周φ1.8×36
φ65 SUS303使用 全周φ1.8×36
φ45 SUS303使用
φ45 SUS303使用

シャフト加工でお悩みの方は大塚鉄工所に無料相談

関東の精密シャフト加工なら神奈川県相模原市の大塚鉄工所にお任せください!品質保証・検査までワンストップで対応、材料ストックのあるものに関しては短納期のご依頼にも出来る限りお応え致します。まずはお気軽にお問い合わせください。

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